プラチナコインとはどんなものでしょうか
プラチナを、用いて製造したコインを「プラチナコイン」と呼びます。
プラチナとは白金のことで、ゴールド(金)よりも希少性、価値が高いとされる貴金属です。よって、プラチナコインは、金貨よりも高額な価格で取引がされています。市場に出回っている量が、金貨や銀貨に比べると極端に少ないために、手にいれにくいコインです。
日本において店頭に並んでいるものを見て購入できる場所はほとんどありません。
有名なプラチナコインシリーズ
[国 名] : リリース年
- [アメリカ] : アメリカン・プラチナイーグルコイン 1997年〜現在
- [カナダ] : カナダのプラチナメイプルリーフコイン 1988-1999、2002
- [マン島] : プラチナノーブルコイン 1983-1989
- [マン島] : キャットプラチナコイン
- [オーストラリア] : プラチナコアラコイン 1988-2010
- [中国] : プラチナパンダコイン 1988-2005
プラチナコアラコイン
プラチナコアラコインはオーストラリアのプラチナコインの最も有名なシリーズです。
1987年6月18日、オーストラリア政府は、白金と銀のコインの鋳造を承認し、プラチナコアラコインを受け入れ,
法定通貨としました。「プラチナコアラコイン」の鋳造は1988年9月に始まりました。
1/10 オンス, 1/4 オンス, 1/2 オンス, 1オンス のプラチナコインは、オーストラリアのパース造幣局で製造されました。アメリカのイーグルプラチナコインが人気であるためプラチナコアラコインはあまり流通しませんでした。1986年11月以来、パース造幣局は、プラチナコインを鋳造するのために、多くのプラチナを使用しています。
いろいろなプラチナコイン
パンダプラチナコインは、1987年から2005年まで生産された中国のプラチナコインのシリーズです。このプラチナコインにはジャイアントパンダがデザインされました。
1987年から1990年の間に中国人民銀行は 100元の額面で1オンスのパンダプラチナコインを鋳造しました。プラチナコインの鋳造は、プラチナ価格が急激に上がったために2005年に廃止されました。1990年に価格は約US $ 490 /オンスでしたが、2008年夏には4倍以上の$ 2,000に上昇しました。
2004年から2005年はパンダプラチナコイン発行されず、非常にめずらしいコインになりました。
アメリカン・プラチナイーグルコイン
プラチナイーグルコインは、アメリカ合衆国造幣局により発行されたプラチナコインです。アメリカン・プラチナイーグルコインは米国議会に認可されて発行され重量と純度は、米国造幣局によって保証されています。アメリカン・プラチナイーグルコインは、米国の公式プラチナコインで、これらの硬貨は10、25、50と100ドルの額面で0.9995純プラチナ製で、アメリカ合衆国造幣局から公式に発行された信頼できるコインです。
プラチナの性質
プラチナは、触媒コンバータ、実験装置、電気接点および電極、白金抵抗温度計、歯科用機器、宝石などに使用されます。プラチナなど比重が4〜5以上ある金属は、重金属と呼ばれ、蓄積されていくと健康上の問題につながります。しかし、プラチナ、金、銀は重金属ではありますが、イオンとして溶け出すことが少ないため健康被害も少なく、別枠扱いされています。また、プラチナを含む化合物は、「抗がん剤」として、シスプラチン(NH3)2Pt(Cl)2 や、カルボプラチンなどが利用されています。
王水は金や白金をも溶かします。
※王水濃塩酸と濃硝酸を3:1の割合で混ぜたもの
白金化合物の最高の酸化状態は+6ですが、+2および+4の状態が最も安定しています。+1及び+3の酸化状態は一般的で、しばしばバイメタル(または多金属)種で金属結合によって安定化されます。